カービィのブロックボール TAS・RTA向け知識
カービィのブロックボールのTAS・RTAで使えそうな知識のまとめです
今更ながらまだ書いてないことが沢山あったのと、乱数が解析出来たのでそれも含めて情報をまとめておこうと思いました
パッド反射のパターン
ボールがパッドに当たった時、ボールの入って来た方向に対し、
- パッドのどの部分に当たったか(内側の星部分・バー部分・外側の星部分)
- 当たった時のパッドの移動方向(内側・静止・外側)
でそれぞれ反射角度が変わり、入射角にもよるが最大で3×3の9パターン存在する。
※ボールの状態(カービィ化・スパーク時など)やAボタンによる跳ね上げは関係しない
※ボスの攻撃で星になったパッドも、判定は小さいが3部分に分かれている
手前星部分
- 内側移動:入射側に、入射角より低い角度で反射。内側への角度変更が最も大きい。
- 静止:入射側に、入射角のまま反射。ボスに連続攻撃する場合に特に有効。
- 外側移動:入射側に、入射角より高い角度で反射。
バー部分
- 内側移動:反射側に、反射角より高い角度で反射。角度変更は小さい。
- 静止:反射側に、反射角そのままで反射。壁やトゲに当たった時も同じ。
- 外側移動:反射側に、反射角より低い角度で反射。角度変更は小さい。
外側星部分
- 内側移動:反射側に、反射角より低い角度で反射。角度変更が最も大きい。
- 静止:反射側に、反射角より高い角度で反射。角度変更は大きい。
- 外側移動:反射側に、反射角より高い角度で反射。角度変更が外側星・静止よりも大きい。
その他の反射
- ブロック・壁・トゲ・ボス敵は反射角による反射になる
- ザコ敵・ピンボールブロックは入射方向に応じて斜め4方向のいずれかに反射する
- ストーン着地後は右斜めに反射する
- バーニング後は左斜めに反射する
カービィ状態について
パッドの至近距離にボールがある時にAボタンを押すと、パッドがボールを跳ね上げてカービィ状態にする。
パッドで反射する必要はなく、トゲや壁で反射した直後に跳ね上げてもカービィ状態になる。
カービィ状態は、跳ね上げ直後のバンザイ状態・一定時間経った後の丸まり状態・ボールに戻る戻り状態の3形態に分かれる。
共通
- 判定がボール状態よりも大きくなる
- 速度がボール状態の約1.5倍になる
- 能力ブロック以外の破壊可能ブロックを一発で破壊できる
- トゲに当たってもミスにならない
- コピー能力の発動不可
- いずれの状態からでも、跳ね上げで再びカービィ状態になる
バンザイ状態
丸まり状態
- バンザイ状態から移行した、カービィが点滅しながら丸くなる状態
- ブロック(スルーブロック以外、ピンボールブロック含む)・壁・トゲにぶつかると戻り状態に移行する
- パッドのバー部分で跳ね返ると戻り状態に移行するが、星部分で跳ね返ると丸まり状態が持続する
- 敵(ボス含む)に当たった場合も丸まり状態は持続する
戻り状態
- カービィ状態から縮こまってボールに戻る途中の状態
- 戻り状態開始から25F経過で完全にボール状態になる
- 仕様上、戻り状態中に何度トゲに当たってもミスにならない
乱数
ブロックボールは線形合同法によって疑似乱数が生成される。
サイズは1byteで、生成方法は以下の通り
[現在のRNG] * 5 + 17 mod 256 = [次のRNG]
- 初期値は0で、ゲーム開始時(タイトル)から生成される
- 以降、ラグフレームを除いて毎F更新される
- ポーズ中も乱数は更新される
- 上記のアルゴリズム上、256回で乱数がループする。
ザコ敵を倒して出るスコアアイテムの種類(リンゴ・キャンディー・ケーキ)は完全乱数依存
バグ・テクニック
射出時跳ね上げ
パッドからカービィを射出した瞬間にAボタンで跳ね上げが出来る。
猶予Fは以下の通り(状況によって1F程度変わる)
- 低い角度:3~4F
- 中角度:2~3F
- 高い角度:1~2F
高い角度の場合は通常できないが、ポーズを挟むことで可能。
射出も同じAボタンで行う関係上人力では非常に難しい。同様にポーズを挟むとやりやすいかも。
能力キャンセル当て
ボス敵にコピー能力使用状態でぶつかると2倍のダメージを与えられるが、
コピー発動とぶつかるを同時に行うことで発動時のモーションをキャンセル出来る。
動いてるボス相手だとやりやすいが、静止しているボスにも可能。
バーニングすり抜けバグ
- バーニングをコピーした状態で6-1に入る
- スイッチブロックが2個ある状態で、片方のスイッチブロックに向かってバーニングを発動すると、スイッチブロックを壊しつつ上にすり抜ける
- この時天井に入った状態になるが、バーニングを上手いこと発動すると画面外まで飛び出す
画面外では6-2で配置されるブロックを壊すことができ、6-1でのブロック数分壊すとクリア扱いになる。
しかし、次ステージの6-2では最初からブロック数が足りず全て壊してもクリアできないため詰む。
タイムアタックにおける有効性は今のところは無い
得点ブロック2重ヒット
得点ブロックの角にぶつかると、稀に2回分ヒットすることがある。
得点は100点+200点という風に増加分も合わせて入るようになっている。
他のブロックで出来るかどうかは不明。
ピンボールブロック速度持続
ピンボールブロックによって跳ね返ったボールはパッドで反射するかカービィ状態から戻ると速度が元に戻るが、ブロック・壁・トゲにぶつかっても速度は変わらない。
これを利用して、ボールをピンボールブロックにぶつけ、以降はパッドを使わずに反射させることで速度を持続させられる。
ただし、ボール状態でトゲにぶつかると当然ミスになるため、カービィ状態にしてからピンボールブロックにぶつけ、その後はわざとトゲに反射させてパッドで跳ね上げのみを行うという手順を繰り返せば解決できる。(ただし角度変更は出来ない)
リージョン間の違い
こちらのページも参照:
Kirby's Block Ball - The Cutting Room Floor
日本語版と海外版ではタイトル画面が大きく異なり、最速で進んだ場合にも若干の時間差が出る。
そのほかはテキスト以外の差は無い模様。